インタビュー

生み出すために、世の中をおもしろがろう。

企画制作グループ マネージャー

丹羽 裕紀

企画の原動力は、好奇心。

学生時代の得意科目は世界史。高校生のときは、先生の代わりに世界史のテストをつくるほどでした(笑)。はるか昔の人や暮らしに想いをめぐらせることがおもしろかったんだと思います。だから社会人になってからも、海外旅行は大好きです。文化を知れば、人の考え方や行動もわかる。世の中や人に対する好奇心が、いまの企画の仕事につながっていたのかもしれません。
フタバの商品は人の心をつなげるアイテムです。誕生日や節句、ハロウィンなど、世の中には今どんなイベントがあるのか。そこでどんなコミュニケーションが必要か、常にアンテナを張っておくことで、商品のヒントを見つけられるのです。


知識と情報の量が、アイディアの質を決める。

最近の印象的な仕事は、郵便局で販売される季節ハガキの企画です。フタバで元々取り扱っていた愛媛県の名産「伊予和紙(いよわし)」と、北欧のキャラクターを組み合わせて新商品をつくりました。和紙の風合いとキャラクターにご好評をいただき、昨年の季節ハガキと比べて、売上げが2倍になったのはうれしかったですね。
成功の要因は大きく2つ。まずはターゲットについて細かく分析して、どんなキャラクターがどんな層に人気かを調べていたこと。もうひとつは、和風と洋風を掛け合わせたこと。つまり、異なるものの組み合わせで新しい価値をつくれたことではないでしょうか。世の中に興味を持ち、どんなアイテムが存在しているかを知っているからこそ、組み合わせの選択肢も増え、新しいアイディアかどうかを判断できるのだと思います。


好奇心の芽を育てたい。

今後の目標は、企画を楽しめる後輩を育てていくことです。自分の手で生み出した、新しいアイテムが世の中に届く。それは、人と人とのつながりをつくっているということ。その喜びを味わってほしいので、後輩たちには「まずは自分がやりたい企画からスタートしてごらん」と考えてもらっています。熱量を込めてつくったものは、販売元の郵便局や量販店の方、その先のエンドユーザーにも必ず届きますからね。私自身も、まだまだ企画を楽しみますよ。半年先、1年先、目の前の商品がどんな風に世の中の人たちに届くのかを想像しながら、世の中への好奇心を持ち続けていきたい。それが、企画をおもしろくするコツですから。


Profile

企画制作グループ マネージャー

丹羽 裕紀

2006年、中途入社。流通営業部で発想力を認められ、オリジナルキャラクターや自社製品の企画開発を行うコンテンツ営業部へ。部門統合により、現在は生産本部企画制作グループのマネージャーとして、年賀状のほか郵便局で販売する季節ハガキやポチ袋など、企画・デザインを中心となって動かしている。

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